箕曲 在弘
Arihiro Minowa
A
自分のものさしで問うのではなく、自分のものさしを問いなさい
自己変容↑
所感
私は文化人類学を学んでいる大学1年生であるが、本書を読んでまず日本とアメリカやドイツで定義されている文化人類学の違いや、定義の微妙なズレを知ったことが非常に興味深かった。
そして、境界線を引こうとすればするほど、分類をつけようと思えば思うほど、文化人類の民族や人種の分かれが生まれてしまうという点が印象的であった。もともと人種の違いが自然に存在しているのではなく、私たちが境界線を引こうとするからこそ違いが生まれるという考え方を知り、大いに学びとなった。
また、宗教・事実・運などさまざまな視点があり、食文化や犬・うさぎ、豚を食べる国と食べない国の違いなど、多様な事例が紹介されており、それらも非常に学びが大きかった。
文化人類学は「近代化されていない国」「経済や資本主義が発展していない地域」をフィールドワークする学問というイメージがあったが、そのイメージが大きく変わり、現在の文化人類学が多様化していることも理解できた。
私は幼少期に「十人十色」という、人それぞれ違うという言葉が好きであり、小学4年生の頃からその考えに惹かれていた。16歳で会社を作ったときには、「夜寝る前に明日が楽しみだと思える人を増やしたい」という思いから会社を立ち上げた。
そして22歳の今、文化人類学を知り、文化人類学の目的が「人類がどれだけ多様であるかを知ること」、そして「その多様な文化がどのように変わっていくのかを問うこと」であるという点に強い興味を持った。
本書では多くの国の書籍が参考として挙げられており、今後もそれらの文献を学んでいきたいと思っている。
私は日本語版で読んだが、英語版があるかどうかはわからない。とはいえ、文化人類学を学びたい人にとって非常に良い本であり、ぜひお勧めしたい。